フレイルやサルコペニアとは?その定義は?

日本の平均寿命がまた延びているようで、
100歳以上の方も6万人以上いるとか。

とはいえ、なかなか健康寿命となるとそうは
いかないようで加齢とともに体力の衰えを
抑えるのは難しいことです。

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まだ健康なうちから体力をつけるような
傾向が多くなっていますね。

そういう話題の中にまた新たなカタカナ新語が。

「フレイル」と「サルコペニア」です。

これからもっと話題になるこの2つ。

そこで今回はフレイルとサルコペニアっていったい
何なのかやその定義を調べてみたので紹介します。

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フレイルとは?

フレイルって何でしょう?

この言葉に意味があります。

もともとは「frailty(フレイルティ)」=弱さ・虚弱という意味の英語で、欧米では20年ほどから既に医療現場で使われている言葉だそう。

それを「日本老年医学会」が2015年5月に、統一した日本語訳として提唱された言葉が「フレイル」というわけです。

虚弱とか脆弱など、元々身体の弱さを表す言葉があるのにもかかわらず、わざわざ英語をもじったカタカナ語を造語にするあたりがいかにも日本らしいですが…。

フレイルとは、健常な状態と要介護状態の中間として、日本老年医学会は提唱しているようです。

日本老年医学会からのステートメントにあるフレイルに関する言葉まとめると、まだ軽いうちにしっかりとしたケアによって再び健常な状態に戻していく、または生活機能を回復させたり向上させるなどが期待でき、フレイルの認知による、さまざまな方面からの高齢医療への取り組み方への関心を高める狙いがあるように思えます。

日本ではまだ診断基準がないので、アメリカで行われているチェックを紹介しましょう。

以下の中で3つ当てはまればフレイルかも。

・体重が減少している:1年で2~3kg減っていたら要注意
・疲れやすくなった:以前よりも実感していたら
・筋力が衰えている:買い物したものが運ぶのが大変
・歩くのが遅くなった:横断歩道の青信号の間に渡りきれない
・活動性が低下している:外に出るのがおっくう

 

体力や筋力の低下で、日常の買い物がおっくうになると、人と接する機会が減ったり、食事のバランスが悪くなったりして、ますます体が衰え、判断力や認知機能などの頭の働きが低下するなどの、悪循環に陥ること、それがフレイルです。

それが引き金になり、重症化し、要介護の状態になる恐れがあるので、健常なうちに大々的は提唱が必要なのですね。

サルコペニアとは?

サルコペニアって何でしょう?

1989年にRosenbergによって「加齢による筋肉量の減少」を意味する用語として提唱されました。

「サルコペニア」は、ギリシャ語のサルコ(sarco)=肉や筋肉と、ペニア(penia)=減少や消失を合わせた造語です。

EuropeanWorkingGroup on Sarcopenia in OlderPeople(EWGSOP)はサルコペニアの分類を原発性・二次性・ステージ分類などをし、活動、栄養、疾患に伴って生じる症状をわかりやすくしています。

原発性
加齢性によるもの=加齢が原因と思われるもの

二次性
活動に関するもの=寝たきり、不活発な生活、失調や無重力状態が原因となり得るもの

疾患に関するもの=重症臓器不全(心臓・肺・肝臓・腎臓・脳)炎症性疾患、悪性腫瘍や内分泌疾患に付随するもの

    

栄養に関するもの=吸収不良、消化管疾患、および食欲不振を起こす薬剤使用に伴う摂取エネルギまたはタンパク質の摂取量不足に起因するもの

初期サルコペニア:筋肉量の低下

サルコペニア:筋肉量の低下+筋力の低下あるいは身体能力の低下

重症サルコペニア:筋肉量の低下+筋力の低下+身体能力の低下

日本における診断方法としては

指輪っかテスト
両手の親指と人差し指で輪を作り、ふくらはぎの一番太いところを輪で囲む。
輪の方がふくらはぎより大きければ危うい。

・片足立ち

・DEXA・CTスキャン:画像による判断

・BIA法:生体インピータンス分析(BIA)は脂肪量と除脂肪量の測定

●簡単なチェック法

・片足立ちで靴下がはけるか
・椅子にすわり、片足で立てるか
・片足立ちで60秒キープできるか

 

1つでもいいえがあったら要注意です。

サルコペニアの診断ができる医療機関は限られていると思われます。
まずはかかりつけ医師に相談された方がいいでしょうね。

フレイルとサルコペニアの定義

フレイルとサルコべニアの定義はあるのでしょうか?

フレイルの定義は、日本老年医学会の見解によると、欧米の医学会を日本語訳にすると「虚弱」にあたりますが、他にも「老衰」「衰弱」「脆弱」なども使われるので、“加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態”と思われがちでした。

しかし、しかるべき介入で再び健常な状態に戻ることも考えられ、早期発見で適切な対応で、生活機能の維持、向上を図ることが可能だと謳っています。

そうはいってもまだ初期段階であり、定義や判断基準は世界的に多くの研究者たちのよって討論されていますが、コンセンサスが得られていない現状であり、スクーリング法や介入法をを見出そうとしているのが現状のようです。

サルコペニアの定義は、当初、骨格筋肉量の減少だけでなく筋肉低下や機能低下も含まれ、(EWGSOP)はさらに身体機能障害、クオリティ・オブ・ライフ低下、死のリスクを伴う包括的な内容も含むようにしました。

同年、ヨーロッパ静脈経腸栄養学会(ESPEN)は、筋肉量の減少と筋力低下を認める状態とし、theSociety of Sarcopenia,Cachexia and WastingDisorders(SCWD)も、同じ内容をサルコペニアの定義としました。

各学会の定義をまとめると、狭義では筋肉量の減少、広義では筋力の低下や身体機能低下を含んだものが一応の定義となっているようです。

フレイルとサルコペニアを予防法は?

フレイルとサルコべニアの予防法はあるの?

フレイルにの悪循環にならないような予防法

*タンパク質・ビタミン・ミネラルを含むバランスのいい食事
*ストレッチやウォーキングなどの運動
*身体活動量や認知能力のチェック
*ワクチン接種などでの感染予防
*術後の栄養摂取やリハビリ
*飲み薬の必要性を主治医と相談

高齢者にありがちのカロリー低めの野菜中心のメニューでなく、身体活動に必要なタンパク質を積極的に摂り、さらにビタミンやミネラルも摂ればいいでしょう。

運動面は、散歩のような軽めの運動でなく、筋肉を取り戻すための適度な筋トレも必要とか。

サルコペニアの要介護のならないための予防法

下肢筋力をつけるスクワット

1.肩幅より少し広めに足を広げて立ち、つま先は30度くらい開く。
2.膝がつま先より出ないようにし、お尻を後ろに引くように体を沈める。
3.できないときは、椅子に腰かけ机に手をついて立ち上がり動作を。

深呼吸をするペースで5~6回で、1日3回行いましょう。

バランス力をつける片足立ち

1.転倒しないように必ずつかまれる場所で行う。
2.姿勢を真っすぐにし、床に付かない程度に片足をあげる。
3.支えが必要な人は机に両手をついてもいい。

左右1分間ずつ1日3回行いましょう。

筋力アップだけでなく、食事もとても大事です。

筋肉に必要なBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)などの3つの必須アミノ酸で、まぐろやかつおなどの赤みの魚、レバーなどの赤みの肉、卵、大豆製品、牛乳などがあります。

またBCAAを効率よく摂るためにビタミンB群が必要です。
ごま、きなこ、豚ヒレ肉、玄米などがあります。

ビタミンDによる筋力増加効果も報告されていて、日光浴で活性化されますから、1日15分の日光浴も習慣に。

まとめ

フレイルとサルコペニアについてみてきました。

日本の人口は年々高齢者の比率が上がり、労働者人口も減って、定年退職年齢も65歳以上になってきています。

これからは健康で丈夫な高齢者が望まれます。

未病というのを聞いたことがありませんか?

健康でもないけど、健康診断や検査で異常がなくても自覚症状がある状態で、病気になる前兆ともいわれ、この段階での対処法が大事であると謳っています。

体がおもうように動かない、食欲もなくなってきた、いろんなことが面倒、家にこもりがちなど、どうしても高齢になるにしたがって内にこもりがちです。

急に運動しろとか、たくさん食べろと言われても無理でしょう。

まずは仲の良い方と、お散歩をしてみるとか、おいしいものを一緒に食べるなど、身近なところから始めるのがいいですよね。

自分だけでやるとなると大変ですから今は筋力アップのための教室やバランスのいい宅配弁当などもありますから、それらを利用するのもいいですよね。

はじめることは大事です。

でももっと大事なのは、そのきっかけが身近にあることです。

かかりつけの診療所があったら気軽に相談し、地域単位で取り組めて、誰でも参加できるようにする、提唱だけでなく、具体的な行動こそが求められているのです。


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